新世代の主魚電カットインを考える
こんにちは。鹿屋のダジャレ提督です。
今回は駆逐専用の主魚電カットインについて書きたいと思います。
1、記事のきっかけと要約
3月27日、増設見張り員解禁。提督に衝撃走る。
07▼水上艦要員【熟練見張員】の能力上方修正/運用性拡張
— 「艦これ」開発/運営 (@KanColle_STAFF) 2020年3月27日
水上艦要員【熟練見張員】の能力が上方修正され、主に日本水雷戦隊の構成艦の戦闘能力をより高めることが可能となります。
また、【熟練見張員】の補強増設装備スロットでの運用も可能となります。#艦これ
増設見張りのメリットは色々ありますが、駆逐の主魚電構成に追加する事で
主魚電+魚見電+主魚の何と3面待ちができるようになります。
これによって変わった主魚電カットインの特徴を要約すると
・増設見張り員で主魚電/魚見電/主魚の三面待ちができ高確率カットイン
・単発だから総ダメージは魚雷カットインの半分
・D砲補正で弱かった魚見電も威力もパワーアップ
・「弱り切ったボスを倒すなら主魚電カットイン」「元気なボスに一発逆転を
狙うなら魚雷カットイン」、という使い分けができるかも
・敵の編成からどちらの状況が起こりやすいか予想するのが運用のポイント
こんな話をしようと思います。
2、艦これイベント今昔
本題に入る前に、単発の主魚電を使いたくなる背景の説明をしたいと
思います。よく言われる、特効ってやつですね。
下の画像が絵で表した艦これイベントの今昔。艦これオジイチャンが
言うには
「昔の艦これはシンプルでのう、特効が無かったから夕立綾波みたいな
火力の高い艦の運を上げておけばどんなイベントでも対処できたのじゃ…。
ところが最近はどうじゃ、特効が無いと装甲すら抜けやせん。
特効艦に運の低い艦しかなかったらボスが倒せず困ってしまうわい」
とのこと。
特効艦に幸運艦が全くいない、というのは実は稀なのですがうっかり
そんな海域が実装されてしまうと困るのは提督側。そういった場面でも
主魚電カットインなら勝負ができるかもしれません。
3、駆逐専用カットインの説明
ということで駆逐専用カットインとD砲補正について解説したいと
思います。
駆逐専用カットインとは駆逐艦のみ発動可能な主砲/魚雷/水上電探や、
魚雷/見張り員/電探による夜戦カットインのことで冒頭の様な長所と
短所があります。
長所
・複数の発動条件を満たす場合、満たしたカットイン分発動判定される
(=発動率が高い)
・12.7cm連装砲D型改二/改三を積んでいると追加の補正がかかる
短所
・攻撃判定は1回。よって2回判定の魚雷カットインよりトータルの
ダメージは少ない
・単体の倍率は×1.2~1.3と控えめ
従来の魚雷カットインや主魚カットインと合わせて画像にまとめると
下記のようになります。概ね倍率の高いカットインが優先されますが、
2回判定のある魚雷カットインよりも優先されるのは困りもの。
魚魚電+増設見張りとかやってしまうと火力ガタ落ちなので注意。
倍率が何か端数だらけになっていますが、これはカットインの補正とD砲による
補正の乗算がかかっているためで、内訳はこんな感じ。
ざっくりいえば主魚電で1.7倍、魚見電で1.6倍弱の倍率があると考えれば
良いでしょう。むしろD砲補正無しの主魚電/魚見電は弱すぎて話にならないので
使う場合は必ずD砲を積む様にしてください。
装備ボーナスを気にして白露型にB型改四で主魚電…綾波にA型改三で
主魚電…とか絶対しない様に。えっ、友軍?あの人たちは史実チックな
装備でオシャンティーに決めるのが流行りみたいなので…。
4、実際の火力計算
さて、補正倍率は3章に書いたとおりになっていますが、実際の火力が
どのくらいになっているかというと、こんな感じ(夜間触接込み)。
夜戦火力トップ(火+雷=166)の夕立なら魚見電までキャップ到達可能。
主魚も中々の威力。
主魚電でキャップを狙える下限が(火+雷=146)の叢雲等。ちなみに時雨や雪風と
ほぼ同じ火力の艦ですね。
ざっくりいうと、改二クラスなら主魚電でキャップ、最上位の改二では魚見電もキャップに到達する、という感じ。
続いて発動率はグラフの様になっています。
条件はどちらも旗艦補正無し、照明弾&探照灯&見張員有り。
運30くらいまでは魚雷カットインでは50%強、主魚電だと合計で8~90%の
発動率になります。魚魚と主魚電を比較するとざっくり攻撃判定が2回⇒1回に
なる代わりに発動率が1.6~7倍にアップといったところ。
総ダメージが減っても確実に装甲を抜きたいとき使う、という感じですね。
ここまでを統合して例えば画像の魚雷カットインor主魚電カットインの
夕立がネ級改(甲難易度)を攻撃する場面を考えましょう。
ちょっと無茶な想定ですが計算を単純にするためにクリティカルは無し、
攻撃は必中で考えています。
なお夜戦キャップで殴っても確定で装甲を抜けない(ドン引き)なので
特効想定でキャップ後×1.2を載せています。なお、おにぎりは自由枠。
この枠に照明弾やソナーが乗るので主魚電に対する別方面のメリットですね。
横軸がネ級改の残耐久、縦軸がカットイン率含めた撃沈率。
最初に言った弱ったボスには主魚電、元気なボスに一発逆転を狙うなら
魚雷カットイン、というのが視覚的にわかると思います。
攻撃艦の運や特効倍率で変化はしますが、イメージとしてこんな感じに
なっている、というのを思い浮かべながらどちらのカットインを使うか
決めましょう。
5、ケーススタディ
最後に、過去のイベントの難所から、魚雷か主魚電どちらが良いか
考えてみましょう。
ケース1 19秋E4 バタビア沖棲姫戦
前段の難所?であったバタビア沖棲姫戦。敵編成を見てわかりますが、
随伴艦が非常に弱い(姫級の随伴はネ級改のみ)。
よってちゃんと制空を取って弾着が打てればすぐに随伴は全滅し
上2隻が割合ダメージで十分削られて夜戦を迎えることになる。
楽勝ムードですね!
ところが、である
「この特効艦メンツを見てくれ、どう思う?」
「すごく…夜戦が弱いです」
メインアタッカーの吹雪、敷波(対ボスギミック込み×1.65?)の初期運は
それぞれ17,12。魚雷カットインはつらいし、かといって連撃では5割程度
装甲に弾かれる(むしろ5割で抜けるって特効やべえ)。
ということで主魚電の出番である。なんと運17の吹雪でも合計8割で
発動し魚見電までは装甲確定貫通、主魚でも7割強装甲を抜ける!
(但し単発なのでトータルのダメージは伸び悩む)。
この様に
・敵の随伴が弱く、ボスへの集中砲火で割合ダメの蓄積ができる場合
・自軍の特効艦の初期運が低い場合
は主魚電の出番です。
ケース2 19秋E6 防空巡棲姫戦
上5隻の装甲と耐久がおかしな事になっていますね。
いや、戦艦水鬼改ってレイテイベの事実上のラスボス艦なんだけど…
(乙個体だから装甲かなり薄いとはいえ)
ということでNelson Touchと比叡霧島のソロモンパンチをもってしても
夜戦時に3~4隻残ることがちょくちょくあります。
この様な夜戦のタゲゲーを強いられる場面は主魚電は苦手としています。
というのも、単発で魚雷カットインの半分しかダメージが稼げない主魚電は
複数回のボススナイプを強いられがちです。1/3~1/4のタゲゲーに何度も
勝たなければいけない主魚電より出さえすればタゲゲーは1回勝利で十分、
という魚雷カットインの方が有利ではないか、という考え方ですね。
一方でこちらの特効艦も大変な事になっており
3隻ほど頭のおかしい倍率のお嬢さんがいますね。ここまでの倍率だと
単発の主魚電でも十分なダメージが期待できます。
敵編成的には魚雷カットイン優位、自軍特効的には主魚電も有り、と
非常に悩ましいバランスです。
どちらでも行けそうな気がしますが、自分が初期運前提でやるなら
綾波を魚雷カットインで旗艦配置、夕立を主魚電でアンカー配置、
枠があれば暁も主魚電で5番手に据えて突破力アップ、くらいの折半案に
する気がします。
因みにどちらのケースでも友軍で敵の削りが狙えるなら安定感のある主魚電が
より優位になる気がします。敵味方のバランスに加えて友軍の有無も含めて
総合的な判断が大事ですね(お茶を濁した結論)。
あまり注目されなかった主魚電カットインですが場面を選べば非常に
使いやすいカットインになったと思います。最初の注意点を踏まえて
快適なイベント攻略をして行きましょう。
記事中の各種画像については英wikiからお借りしました。
この場を借りてお礼申し上げます。